しっくりくるPS/2マウスを捜索,改め,工作,その名は上州屋作線


【情報求む】どっしり感・つかみごたえ感のある「PS/2マウス」の新品在庫品を捜索中でしたが,上州屋の力を借りて自己解決したお話.
今まで使っていたマウス Logitech(Logicool) Wheel Mouse Optical

(写真,お借りしてます...)

1ヶ月くらい前から,「シングルクリックのつもりがダブクリ病」にかかり,コントロールパネルで調整してもダメでした.8年くらい自宅で活躍してくれました.
経年劣化もさることながら,自宅内PM2.5発生源のせいですね.

長年愛用中のKVM(コンソール切替機)がPS/2マウスの口しかないのです.
なんで,そんなもん,使ってるのかって?ふつー,一人で,日常生活用パソコン1台,開発・検証用パソコン1台,サーバ1台,予備パソコン1台の合計4つでしょ(笑)

ぷらっとホーム Pshare EX 

なにも,今更,PS/2マウスを探さなくても,USBマウスを買ってきて, USB→PS/2の緑色の変換アダプタを使えばいいじゃん,という話もありますが,あれ,イマイチ安定してなくないですか?KVMのせいかな...切替えた時に数秒反応しなかったり,再起動かけたマシンのBIOS画面の手前から起動完了までそのマシンに切替えておかないと挙動不審だったり...
今まで使っていたマウスは,ロジテック(ロジクール)が最初からセットしてたので安心して使っていましたが...

某メーカ USB-PS/2変換アダプタ

それなら,USBキーボードやPS/2マウスが混在できるKVMもあるじゃん!という話もありますが,今元気に動いてくれているものはなるべくそっとしておきたいし,4ポートKVMとなると1万とか2万とか必ずするんですよ.


というわけで,イマドキ,PS/2マウスを捜索することになったわけです.

ビックカメラ有楽町店・ヨドバシカメラ秋葉原店,秋葉原の有名パーツ店に行っても,PS/2マウスは予想通り一切見当たりません.
それどころか,有線マウス(USB)のコーナーがマウスコーナ全体の1/4〜1/5しかないんですよ.しかも,ボタンがいっぱいついてたり,妙に小さくて軽かったり.
主流は,無線やBluetoothのばかり.マウスパッドから吹き出す電磁波で無接点でマウスを充電できるタイプもあるので,コードレス完全否定派でもないです.ただ,自宅サーバのコンソールが無線マウスというのは頂けません(笑)

秋葉原のジャンク屋にはかろうじてPS/2マウスがありましたが,いかにもちゃっちー奴でした.
自宅タンスの奥も探しましたが,HHKのUS配列黒のPS/2版の予備機が見つかっただけでした.

とりあえず,サンワサプライのMA-93HPDYというのをネット通版で買いました.大きさはワルクないのですが,軽すぎてしっくりきません.重さを計ると,68グラム.

サンワサプライ MA-93HPDY

HID(ヒューマンインタフェースデバイス)と言えば,マイクロソフトかロジテック(ロジクール)だろ,ということでアマゾンで在庫を発見したので発注.これが手に馴染むと良いのですが...
Microsoft Wheel Optical Mouse

追記:到着しました.重さ91グラム.いい感じです.
ただ,残念ながら,商品説明にはUSB・PS/2両方対応とありながら,USB→PS/2変換アダプタが同梱されておらず,返品.
アマゾンの該当商品のレビューの中に,「変換コネクタは付いてません」というのがありました orz...


それも待ち切れず,とりあえず,ググリはじめました.

なんと,以前使っていたマウスには,オモリが入っていたことが判明.
どうりで,店頭でいろいろなマウスをさわったけど,軽すぎるなぁと思ったわけです.
分解した猛者の方  この方は,オモリが入ってるなんて阿呆やんということで,お外しなさったようです.

一方で,私と同じ印象の方もいらっしゃるようで, マウスの中にコインを入れて重くした方もいらっしゃいます.


ならば,今回買った既成品にオモリを入れちゃえ!

ではでは,分解作業開始.

裏面の白いシール(型番やS/Nが書いてあるやつ)をカッターと爪で綺麗に剥がす.
ルーペで本来の型番を発見.Genius NETSCROLL 100.
サービスマニュアルを発見.将来のリンク切れを危惧して,ここにも置いときます.

裏面の下のゴムの裏にネジがあって,それを外せばパッカンできるらしい.

カッターでゴムの端っこをめくり,そこをつまんで剥がして,プラスネジが出現.
ネジを外して,マウスの前部の2つのツメに気をつけながら斜め後ろに持ち上げれば,パッカン.
上蓋が2枚構成なので,2つのツメを外に広げながら,そっそっーと,パッカン.
3枚オロシ完成.
基盤の下にLEDを反射させる透明のプラッちっくが入ってますが,今回はそこは触らない.

さて,オモリ.

コインを入れた方は,基盤上の上にビニールで包んだ500円玉×2と100円玉を載せていらっしゃいます.
今回の既成品で厚みの余裕がある部分は,上蓋の2枚おろしの間の部分.
まさに,元のロジクールのマウスと同じ位置.
しかし,上蓋の2枚おろしの間にはツメがあり,コインには狭すぎる.

ということで釣具屋で板オモリを買ってきた.重さの加減も調整できていいじゃマイカ.
釣具屋で謎のプラ板を板オモリに当ててサイズを確認している姿.これこそ,板いww

元のLogitechのマウスの重量を量っとけばよかった.既にゴミ処理場.
先人様のコイン作戦(500円玉×2と100円玉)の重さが20グラム,板オモリひと袋が22グラムだったので1袋分丸々を入れました.
板オモリは2種類(厚さ0.14mmと0.10mm,共に幅は18mm)買ってきましたが,使ったのは,厚さ0.14mmのものです.厚さ0.10mmの1袋分は2グラムくらい軽かったです.
板オモリをウネウネさせながらすき間に埋めました.きつすぎることもなく,すき間もなく,いい塩梅です.特に接着はしませんでした.振ってみましたが,カタカタするようなこともありません.偶然の一致です.

マウスの総重量は90グラムになりました.











(♪劇的ビフォー・アフターのテーマ曲にのせて)

すると,どうでしょう...あんなにちゃっちく感じたサンワサプライのマウスが適度な重厚感になりました.操作感も私にはぴったしです.










マウスは軽いのが好きな方が一般的かとは思います.

でも,稀に私のような「ちょっとずっしり感」が好きな人もいます.
今回の既成品マウスはネジで開けられたので楽でした. ネジがなく,全面,ツメで閉じられているマウスだったら,ぶきっちょな私ではどこかポキッと折れてたでしょう.

分解・改造は無保証になりますし,オモリがなんらかの理由で基盤上の端子と接触して,あぼ〜ん,ということもありえます.あくまで,自己責任にて.

その後,調査で,オモリの量を調整できるマウスを発見.Logitech G5 Laser Mouse.在庫はあまり見つかりませんが,マウスのオモリの量を加減したいニーズは少なからずあるようです.


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